割座とは?大人だけ?子供も?
こんにちは。
大阪市西区靱公園前、本町駅/淀屋橋駅/肥後橋駅/阿波座駅近くにあるPILATES・YOGAスタジオSTABEのピラティスインストラクターJacquinです。
ブログひさびさに更新しました!今後も定期的に更新する予定です
実は、私は日本に来てもう6年になりました。今はまた不思議に思うことがひとつあります。養成コースの時から、そして現在STABEにてインストラクター向けのワークショップを開催する際にもたまに見かける座り方、それは割座りです。
私の本業は理学療法士ですが、整形だけではなく、小児リハビリテーション(発達障害、脳性麻痺、自閉症…など)、身体が不自由な子供達のリハビリが実は一番の得意分野です。小児リハビリの中、一番とってはいけない姿勢が割座りです。股関節に良くない姿勢で体幹にも影響を及ぼすと言われています。
そこで、今日は割座りについて話していきたいと思います。
割座りとは?大人だけ?子供も?
日本語では割座り、あひる座り、ぺたんこ座りなどと呼ばれる座り方です。お尻、膝と足は完全に床についていて、足首は膝の外にあります。上から見ると足はWに見えますので、英語ではW sittingといます。股関節は屈曲、内旋、内転の姿勢で休んでいます。
実は割座りは大人になってからではなく、子供の頃からあった癖です。
なぜ子供はよく割座りをしていますか?
子供の割座りの原因
主に三つの原因があります
- 股関節の構造
- 体幹が弱い、バランスが悪い子供:割座りの姿勢は床との接続面積が大きくて、腹筋や背筋が弱くバランスが悪い子供達によく見られる代償です。
- 習慣(くせ)
生まれつきの前捻で股関節内旋の角度が大きい場合、割座りの傾向がよくあります。または床との接続面積を大きくするために、腹筋や背筋の弱いバランスの悪い子供達によくある代償です。子供の発展過程の中で、自然になくなる動きではありますが、割座りは楽ちんですので、ついそのままの座り方のままで成長していく子もいます。
割座りで子供や大人に悪い影響
割座りによる影響はさほど無い、と思われるかもしれませんが、実は違います。
小さい頃から何十年以上にもわたる座り方のせいで、腰痛、股関節の痛み、尿漏れ、X膝、背骨が丸まっている、股関節が開かない、骨盤底筋が弱い…などなど、このようなお悩みを抱えている方は実に多くいらっしゃいます。
では、割座りは大人だけに影響するのでしょうか?
いえ、実は子供にもよくありません。
すごく股関節が休んでいる姿勢ですし、ついでに背骨は真っ直ぐになっていないにもかかわらず長時間座ることができます。姿勢が悪くなり、体幹が働きにくい姿勢なのです。そして、常に内股になっていますので、股関節の外旋と外転筋が弱くなって、股関節の外旋(外へ捻り)の可動域が減り、内股で歩いてる子供も少なくありません。体幹の弱さが原因で、身体の回旋と指先のコントロールや発展にも影響を及ぼします。
割座りは子供の頃から直すべき?
もちろんです。癖や他の影響を与えないため、子供の頃から直すべきです。体幹の強化、そして股関節の筋肉をトレーニングすることによって、子供の良い座り方の習慣にもつながります。体幹と股関節のトレーニングはピラティスエクササイズで鍛えられて、さらに姿勢改善も期待できます。