ピラティスは元々はリハビリのため?
こんにちは、大阪市西区靱公園前、本町駅/淀屋橋駅/肥後橋駅/阿波座駅近くにあるPILATES・YOGAスタジオSTABEのピラティスインストラクターJacquinです。
前回のブログでは、私とストットピラティスとの出会いについてお話しました。私自身がピラティスにハマった理由は、10日間で自分のからだが激的に変わったという体験がきっかけですが、実はもう一つ素敵なストーリーがあります。
理学療法士の頃のピラティスストーリー
台湾で理学療法士をしていた頃の話です。
私は台湾で一番有名な前十字靭帯専門の病院で3年間勤務しました。この病院は完全予約制かつ自費診療でしたので、一人の患者さんに対して一時間 のリハビリをすることができました。一時間の中で治療と運動療法の両方ともします。膝専門の病院ですが、他の所で治らない方もよく来ます。ちょうど自分がピラティスとレッドコードを勉強していた頃、自分の患者さんにもピラティスとレッドコードでの治療をしました。
ある日、その中の一人の患者さんが、私の治療室に入って直ぐにこう言いました、
「私の尿漏れが良くなることはあり得ないと思っていましたが、奇跡的に治りました!」と。
ダンスがすごく好きな方で、膝の手術後のリハビリから始めて、もっとダンスが上手くなりたいととの事で、ピラティスも少しつづ取り入れていました。
「Jacquin、これは誰にもあまり話してないことですが、実は若い頃大きな事故に遭い、骨盤と股関節の手術をしました。神経の損傷があった為、以来、尿漏れは20年以上続いています。トイレで自分で排尿できず、ずっと導尿しています」
ダンスの時もよく漏れていたそうですが、私のレッスンを数回受けた後、もう全然漏れなくなったそうです。トイレも導尿の必要が無くなり、自分で出来るようになりました。
神経損傷による尿漏れを改善することは難しいという事を大学で勉強しましたので、この話を聞いて自分も本当にびっくりしました。やっばりピラティスはすごいと改めて実感し、もっとピラティスや身体のことなど色々な研究を始めました。
ピラティスは元々はリハビリのため?
ピラティスジョセフ(ピラティスの創始者)、彼がピラティスメソッドを作ったきっかけは、負傷した兵士のリハビリのためでした。寝たきりの方でも、四肢のトレーニングができるように、ベッドの周りにバネを掛けてエクササイズすることを考案しました。それは今のキャディラックの原型です。
ピラティスと言えば、ダンサーやアスリートなど身体能力が高い方のための物、というイメージが強いかもしれないですが、実は立位や座位が難しい方にとってもマシンでピラティスエクササイズを行うことが出来ます。
ストットピラティスがリハビリにおすすめの理由?
モイラ(ストットピラティスの創始者)は理学療法士、医師、トレーナーからの医学の意見に基いてストットピラティス原則を提唱しました。この原則があることで、正しく効率の良いピラティスエクササイズをクライアントに伝えることができます。
医学上の発見の中、背骨はS字のカーブが理想、股関節を動かすため、脚を開いておくことが必要だということが分かります。
ですが、ストットピラティスとオリジナルピラティスメソッド(クラシックピラティス)の一番大きな違いは:
- 骨盤ニュートラル
- 両足は腰幅に開くことが多い、必要な時は肩幅
- 呼吸は自然な3D呼吸、動きや目的に合わせて吸う息で動かす時もある
理学療法士もピラティスに取り組んでいる?
また台湾にいた頃、理学療法士が得意な徒手療法と電刺激療法に限界を感じていました。ですのでピラティス養成コースを終えてからは、自分の患者様にピラティスでのアプローチに取り組んでいる方が増えていました。台湾はアメリカと同じく、理学療法士主催のクリニックができますが、日本は違います。
日本に来た時もこの差を凄く感じました。ピラティスを勉強した理学療法士はまれですし、勉強したからと言って病院の方針で応用できない方も少なくありません。
ピラティスでどんなリハビリができる?
ピラティスはどんな人にも適応できます。腰痛や肩こりへのアプローチは一番多く、関節置換や靭帯筋肉術後のリハビリ、ガン術後のリハビリ、病気や安静後の体力作り…などなど。
ストットピラティスのエクササイズは何十種類ではなく何百種類以上、数えきれないほどあります。マシンを使い、皆様の身体能力に合わせて、強度やエクササイズの難易度を調整することができます。
STABEのインストラクターは全員常に新しい知識を更新し、自身のスキル向上に努めています。
=まとめ=ピラティスはリハビリ効果があるの?理学療法の観点からピラティスはリハビリにおすすめ?
医学上のリハビリとは、障害のある方の生活上での必要な機能を向上(QOL、または生活の質) の為のトレーニングですが、機能的な悩みや痛みがあったとしても、それは障害ではない場合もあります。
私自身の理学療法士とインストラクターとしての目標は、障害や痛みを軽減するだけではなく、身体の能力を一段上に向上していくことです。長年病院や整骨院で身体の悩みを解決できず、STABEにいらっしゃるお客様からの声をいただきました。
「早めにピラティスを知ればよかったなぁ」 「身体の調子は怪我の前より全然いい」 「年を取っでも、身体はもっとわかくなっている」 「思ったより、身体ができることが多い」